四天王寺薪能

先日、近くにある四天王寺さんで行われた「薪能」に行ってきました。

カメラを持ってお散歩に時々訪れる大きなお寺。
夕刻から刻々と変わる幻想的な四天王寺さんを楽しんできましたよ😆

お能の演目は「桐葵」という新作能。

大坂の陣で滅亡した豊臣秀頼(ひでより)の娘「天秀尼(てんしゅうに)」が登場。
つまり秀吉のお孫さんです。

彼女が大坂城を見ながら念仏をとなえていたら、幕府の老中に咎められ、切られそうになるんです😱
そこで現れた老翁、聖徳太子の化身(だと思う)
その後登場するのが、死後の世界からこの世に現れた秀吉と家康。
死んでもなお争うが続くんです。

今もなお歪みあっている😓

そうこうしてると空に瑞祥が現れ、後光が差す中、十七条憲法「和をもって貴し(たっとし)となす」といって、
今度は四天王寺にゆかりのある『聖徳太子』が、なんとも立派なお姿で登場!!!

で、なんだかんだ争いを治めるという内容でしたよ。

見ているとだんだん世界線が絡み合い、パラレル移動をしている感覚になるんですよね〜。
「天秀尼」が今という次元目線で存在する中、過去に生きた「秀吉」と「家康」が登場。
ここでも、微妙に世界線は違うんですが、私たちの感覚でいうさらに過去世の「聖徳太子」が絡んでくるんですよね〜。

この大きく分けた三つの世界を、今という私が見ているという、この4つのパラレルを同時に舞台上に表現した作品なんですよね。

『四天王寺』はそもそも聖徳太子が建立したお寺ですから、今から約1400年前。
1400年間という時を刻み続けた今もなお続くこの空間の中で、さまざまな世界線が交錯する不思議な世界、を堪能した時間でした。

今のこの地球には、まさに「聖徳太子」必要ですね。

『和をもって貴しとなす』
この日本人の精神を世界に広めたいものですね。


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