山に咲く「藤の花」

京都南丹市にある山間の村にお稽古に行ってきました。
車窓から見える山々に咲く『藤の花』がとても美しくて、ほんとびっくりしました。
たくさん、咲いています。
この村の山にも、沢山の藤の花が咲いています。
公園などの藤棚で見る藤の花とはまた違いますね。
山桜が淡い桜色で山々に点在するように、紫色が山々を彩る姿が美しい〜
幸せな心地で教室の皆さんに「今は藤の花が満開なんですね〜、綺麗ですね」って話したんです。

そうしたら、皆さん…
「藤の花は山を殺す花です」
「藤は山の生態系を壊す恐ろしい花です」
「山が悲鳴をあげています」
って、いうんです

びっくりしてお話をよくよくお聞きすると…。
山に藤の花が沢山咲くという事は「手入れが出来ていない山」なんだそうです。
林業に従事する方が減り、山を管理できなくってしまった結果だそうです。
一見美しい花ですけど、蔓性植物で周りの木々に絡みつき、絡みつかれた木は絞め殺されてゆくそうです。
枯れてしまうっておっしゃってました。
日本の林業の今、里山の現状を「藤の花」から教わった1日でした。
美しい美しいと喜んでいられないのですね。
帰りの車窓からの見た山々に点在する藤の花…。
でもね、私はやっぱり美しい眺めだな〜って思ってしまいました。
少し複雑な心境ではありましたけど。