雲の間に見え隠れ「中秋の名月」

今宵の満月、雲の間に見え隠れを繰り返していました。
皆さんのところはどうだったかな?

昨日のお月様は雲ひとつなく、くっきりと見えました。
でも、雲を青白く、部分によっては赤く照らす月の光も良いものですね。

秋の夜の 月かも君は 雲隠り しましく見ねば ここだ恋しき

私の好きな万葉歌のひとつです。
雲に隠れてなかなか現れてくれない月は、あなたみたい。
こんなに恋焦がれているのに、私の前に現れてくれない、って歌っているのですね。
まさに、今宵の月ですね。

そうそう、『お月見』は十五夜と、来月の十三夜月もお月見して、はじめて成立。
どちらか一方の月見だけだと、『片見月』になりますからね。

「十五夜を見たら、十三夜の月も見ないといけないよ」と昔から言いますが、どうしてなんでしょうね???

きっと、そんな事を言いながら、風流な「お月見遊び」をもう一度したいってことでしょうかね😊
お月様を見るのは好きなので、来月の十三夜はもちろんですが、明日もきっと空を見上げると思います。

さて、明日配信の演奏動画は「光添えたる夕顔の花」です。

『源氏物語』「夕顔の巻」に
香を焚きしめた白い扇に夕顔の花をのせ、歌を添えて光源氏へと贈るという素敵な場面があります。
その女人は「夕顔」と呼ばれます。
そんな風流な出会いを切っ掛けに、光源氏にとても愛されたけれど、薄命でしたね。
名月の夜に、つまり十五夜の晩に、物のけにとりつかれ命を落とします。
美しい月のもと、ああ、なんと幸薄い可憐な夕顔でしょうか。

という話を思い出しましたが、今日は十五夜の晩ですね。
なんだか、このシンクロがちょっと嬉しい💕

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