能楽『葵の上』

3月20日は春分の日でしたね。
今朝も昨日に引き続き、早起き。
大阪は雨の朝ですけどね、心は爽やかな朝を迎えています。
春分の朝は、玄関やテラスの掃除をしながら朝の光を浴びましたよ。
東を向きの玄関なので、朝日が気持ち良いです。

さてさて昨日はお休みでしたので、ぶらりと能楽堂まで『葵の上』を観に行ってきましたよ。
歩いて5分ぐらいのところに「大槻能楽堂」があるので、ほんと気軽に行けて便利です😊

「源氏物語」をテーマにした『暁の露けきわかれ』という曲を、2月にYouTubeで配信しました。
六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の哀れを表現しています。

その時に、「光源氏に愛された六条御息所が、嫉妬に狂い「夕顔」という女性を生き霊となって取り殺した」というお話を、ここブログでしましたが、なんとなんと、六条御息所は正妻「葵の上」をも嫉妬心で殺すのですよ。
なんとも恐ろしすぎる女性で、嫉妬という執着から離れられないのです。

今回の能『葵の上』は、ものの怪にとりつかれた葵の上が横たわり、今にも息絶えそう‥というところから物語は始まります。

まあ、恐ろしいお話しで、六条御息所はそれは不気味な般若の面(おもて)をつけて登場。
最後は、偉大な法力を持つ修験者 小聖(こひじり)の祈祷で成仏するというお話ですが、葵の上を打ちつける姿、また小聖にまで襲いかかる姿は、すごい迫力なんですよ。

最後は成仏していくのですが、シテ方は人間国宝 大槻文蔵氏でしたよ。
素晴らしいですね。
素人の私からみても、毎回美しさに惚れ惚れします。
恐ろしく悍ましい六条御息所ですか、文蔵先生の鬼には品があるのです。
高貴な身分の方なので、鬼になってもどこか品格が漂うという事なのでしょう。
ほんと素晴らしい舞台でした。

行けてよかった😊

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