霊獣『獅子』
世界文化遺産『姫路城』で行われた「薪能」。
リアルタイムで放映されましたよ😊
コロナ禍、能楽堂での催しも次々キャンセル相次ぐ中、「能楽」ファンとして嬉しい事ですね〜
白く美しい姫路城、白鷺が羽をひらげたようにも見えるので「白鷺城」という別名でも呼ばれていますね。
はじまりの演目は、まさに白鷺城に相応しい演目『鷺』
宴が繰り広げられる庭園、帝の前で優雅に舞う白い鷺の舞がほんとうに美しいのです。
狂言は酒飲みの太郎冠者と次郎冠者、縛られたまま酒を盗み飲む様子が面白い『棒縛り』
そしてラストは、日もとっぷりと暮れた、夜空に浮かび上がる幻想的な「白鷺城」をバックに繰り広げられる『石橋』(しゃっきょう)。
白い立髪、赤い立髪が映える迫力ある演目です。
白獅子が親獅子、赤獅子が子獅子。
文殊菩薩さまが住む神山「清涼山」で遊ぶ姿、本当に華やかで勇ましいですね。
獅子は霊獣、文殊菩薩さまの乗り物と言われています。
「清涼山」にかかる現世と浄土を結ぶといわれる石の橋。
その下は千尋(せんじん)の谷。
とんでもなく深い深い谷なんでしょうね。
それも幅は30cmぐらいだって、聞きましたよ。
その上を、獅子たちは自由自在に駆け巡るというのが、クライマックス😊
そういえば、獅子は生まれた子を千尋の谷に突き落とし、這い上がってくるのを待つと言われる「獅子の子落とし」のお話ありますよね。
愛するものにわざと試練を与え、成長させるという事ですね。
私も、幾度となく神様から「千尋の谷」に突き落とされますが、これも私の成長に必要な事。
「乗り越えられない試練はない」
これ、私が踏ん張る時に思い出す言葉です。